芥川文学の構造分析


「水鏡/樹海の糸 [芥川龍之介文学の構造分析]」
どうか Mizukagami / Jukainoito と発音してください。


 はじめに
 
 以下のテキストは、作家芥川龍之介の作品について構造分析を試みたものです。
 ただし、分析の際の方法論は全面的に『夢と構造』(新宮一成 弘文堂)、特に第1章「夢テクストの構成」に負っています。
 新宮一成氏は、この論文において、妊娠中絶を体験した女性2名の夢について実に示唆に富んだ分析を行っています。(「妊娠中絶」自体が既に芥川文学の暗示になってることにお気付きでしょうか)
 この論文が、私の坂口安吾論・芥川龍之介論の母胎となっております。
 新宮一成氏に深く感謝いたします。
 ただし、夢分析の手法を文学作品の解釈に適用することについては疑問が残されるかも知れません。私はその是非については触れません。その可能性を保証するのは結果のみであると考えるからです。
 有り体に言って、私には夢と文学の違いがどこにあるのか分からないのです。

 私の考えでは、芥川作品の構造は初期作品においては上手に隠蔽されているものの、晩年の作品においてはあからさまに露呈しています。
 従って、芥川文学の構造について知りたい者は、後期作品、特に遺稿である「歯車」などを読み、龍之介の最期の言葉にただ謙虚に耳を傾ければよいのだと思います。改めて構造分析を試みることによって新しい知見が得られる可能性は全くないでしょう。
 従って、以下のテキストには手法的にも、また内容的にもいささかのオリジナリティも見られず、龍之介自身が述べている以上の新しい認識など一切ないことを保証いたします。
 その点に留意の上ご覧いただければ幸いです。

 断りのない引用は全てちくま文庫版の「芥川龍之介全集」(筑摩書房)からです。
 また、太字・注釈は引用者によります。

 芥川文学の空間的構造

 1 眺める、あるいは見下ろす
 2 船
 3 大川の水
 4 見上げる者達
 5 湿地帯
 6 「杜子春」
 7 上昇と下降
 8 芥川文学の空間的構造

 鏡面効果・仮面効果のリファレンス

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はじめに 初出公開:2000.5.5 最終更新:2000.10.5 Copyright 2000 KAZU (Contact Me:cg2k-isi@asahi-net.or.jp)
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